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ワニ類の進化は、中生代ジュラ紀に本格的に始まっているが、現代型のワニ(正顎類)は白亜紀になって登場し、新生代第三紀に全盛に達した。この正顎類の最大の代表が、白亜紀の末、7500万年ほど前に北アメリカに棲んでいた巨大なデイノスクスだ。 1940年にアメリカ自然史博物館の一行が、テキサスで発見した頭骨は長さ1.8mもある(↑)。ティランノサウルスの発掘でも知られるバーナム・ブラウンはデイノスクスの全長を15mと推定している。現在のイリエワニの大型のものが全長6m(頭骨の長さ70cm)なので、ほぼ同じプロポーションだとすれば妥当な見積もりだろう。 |
デイノスクスがハドロサウルス類など当時の草食恐竜を獲物として襲ったことは想像に難くない。初期のワニ類とは異なり(現在のワニと同様に)デイノスクスは水中で水を飲むことなしに口を開くことができた。ナイルワニのように水辺で草食動物が近づくのを待ち伏せ、突然咬みつき、水中に引き込んだと思われる。 デイノスクスは、最大の肉食恐竜・ティランノサウルスに比すべき存在だっただろう。大きさでは遜色はない。しかしクルテン(1968)によれば、両者は年代的には数百万年の隔たりがある。双方が出会うことはなかったようだ。 |
幾人かの古生物学者は、デイノスクスが現在のクロコダイルのような生活をしていたことに疑問を呈している。典型的なワニよりも胴が短く、四肢が長く、その頭骨から推定されるほど大きくはなかった。そしておそらく陸上で生活していたというのだ。
デイノスクスの化石は、先の頭骨以外には、モンタナで発見された背骨や肋骨などが少数知られているだけなので、デイノスクスを現在のクロコダイルそっくりにイメージするのは無理があるのかもしれないが、確かなところはさらなる発見を待たねばならない(Barry Cox, 1988)。
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1892年に知られていたより小さな個体からの推定では、プルスサウルスはデイノスクスより重々しい体格をしていたと考えられる。もっとも推定体重18t(Carwardine, 1995)などというのは大袈裟だ。 |
2006年3月13日、ペルーの San Isidro カントリークラブにアマゾンの巨大カイマン・プルスサウルスの模型が登場した(現在はサンマルコ自然史博物館に展示されている)。
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アマゾン川の過去2500万年における生物と地質の歴史研究の一環として、サンマルコ大学が3年を費やして制作した。 プルスサウルス(全長11.5m。ここでは体重は10tと推定されている)は大型のカメを食べていたとされている。化石が一緒に見つかっているからだろう。 |
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プルスサウルスや近年発見されたサルコスクスはいずれも史上最大のワニとして紹介されているが、デイノスクスより大きかったといえるだけの確証はない。全長11−12mのワニの推定体重が8−10tというのはかなり過大に感じられる。
イリエワニの大物が長さ6m、体重1tとして、全長が2倍のワニの体重は4tからせいぜい8tまでではないだろうか。ワニよりも胴が太かったティランノサウルス(13m)でさえ推定6−7tなのだから、プルスサウルスがいくら重厚な体格とはいえ、10t以上だったとは考え難い。